安眠のためにベッドサイドに組んでいるアクティブ・ノイズ・キャンセリング・システム が対応しきれない場面は、実は少なくない。 それはキャンセリング可能な音圧レベルを超えた大きな音で響いていたり、サブウーファーの担当周波数帯域を超えた信号成分(極低域~500Hzくらいまで)が入ってくるような場面である。
※ちなみにこういう場面では手持ちの簡易騒音計の測定限界値を僅かに超えるようで「30~33dB」と表示される。もっとも、環境省の定める住居用地域における夜間の騒音基準は45dBなので全く届かない。
このような状況では、拙宅のアクティブ・ノイズ・キャンセリング・システム ではノイズ成分を相殺しきれずしっかり知覚できてしまうし、極低周波域のノイズ成分は機械的振動として床~ベッドフレーム~マットレスを通じて感じることができてしまう。昼間であれば、より大きな音で音楽等を鳴らせば相対的に気にならなくなるけど、就寝したいときにはそうもいかない。
今のところ最後の砦は「サウンド・マスキング」。
自分自身もランダムノイズを聞くことになるため「眠り」が浅くなり時々目が覚めてしまうけれど、それでも、少しずつでも眠りにつく事ができるメリットは決して小さくない。
私が実践しているサウンド・マスキング・システムは「スマホ+BT接続型アクティブ・スピーカー」という組み合わせなので、スピーカーの代わりにBT接続のイヤホンやヘッドホン(※)も代用できる。この組み合わせは旅行等での機内や電車内、宿泊先でも有用で、その手軽さと万能性において「サウンド・マスキングこそ最も優れた騒音対策かもしれない」と考えている。
※ヘッドホンは骨伝導タイプのワイヤレス・ネックバンドタイプがおススメだ。私が使っている物は通販で買った安価な骨伝導ネックバンド型だが、稼働時間も長く防水性能にも優れ、毎日の朝散歩や外出時にも重宝している。