低周波騒音との戦い

新居はリゾートマンションということもあり、常に静かで快適・・・・かと思いきや、案外そうでもなかった。

マンション自体が古い構造のためか、深夜~早朝にかけて「断続的な低音」が鳴り響く日があり、不眠気味である。
どこかの部屋でのテレビ視聴や音楽鑑賞、ゲーム等のスピーカーからの漏れ低音なのか、マンション内設備(かなり大がかりな温泉設備がある)の差動音等が響いているのかもしれない。

(画像はImageFXによるCGです)

【低周波騒音問題の厄介な点】

  1. 音源が特定しきれない。低周波音は伝搬力が強いため、建物の構造材やパイプ類を伝って遠くまで伝搬する。しかも、共振現象により音源の近隣ではなく、少し離れた場所で強く聞こえる事も起こるため、必ずしも騒音源が近接しているとは限らない。

  2. 低周波音は物理的振動として骨伝導や臓器に伝わるため、小さな音量でも十分に不快である。また、「ほぼ物理的振動」なので、MOLDEX等の高性能耳栓でも防げない。(それどころか低域以外が遮音されるため却って低音が強調されてしまうくらい)

  3. 騒音発生源が「人」の場合、本人に自覚がないこと。本人はその音を聞く目的で音を出しているから気になるハズがないので、訊ねても「自分は小さな音しか出していない」と言い張られたらそれ以上追及できない。高齢の場合、無自覚に難聴だったりする可能性もある。

  4. 騒音源が複数存在する可能性もある。集合住宅形式のマンションなので、お隣が夜間担当、下の部屋は早朝担当、上階の人は週末担当・・・と、寄って集って日時を変えながら私に満遍なく騒音を送り付けている(もちろん無意識かつ偶然的に)可能性だってある。
     
  5. 入居前のリノベーションの弊害の可能性がある。1DKをワンルームに改造したので、壁、畳、天井など、一定の吸音効果があったであろう部材を取り払っている。改造により天井や床下に形成された空間や、最終的に広くなった居室の空間共振周波数が下がってしまったことにより、「低音に敏感で響き易い環境になってしまった」可能性もある。

  6. 私個人の聴感が過敏過ぎる可能性もある。聴感は個人差が大きい領域で一般的には高齢化で耳の感度は落ちるのだけど、私は音の仕事をしていたこともあって私は未だに耳の感度は良く、特に低音の感度が高い。実際、以前の住居でも低周波騒音に悩まされ、転居の際に、少しでも騒音被害を受け難いよう「最上階角部屋のみ」を探していたくらい。

・・・・と、低周波騒音独特の特徴と、様々な可能性が考えられる。そして複数の要因が複雑に絡み合っている可能性もあるので、恐らく、この問題は簡単には解消しないだろう
リタイア生活に入っていることもあり、例えば朝、寝不足だったとしても、朝寝や昼寝をすることで健康被害を少なくすることもできるので、あまり神経質になり過ぎず出来るだけ気楽に構えながら、しかし少しでも改善できればいいと思う。(自身の加齢により難聴が進んで自然解消したり、騒音源の人が居なくなったりして解消する可能性もある)