JEFF ROWLAND Model 102 は約20年前の製品だが、本機はメンテナンスを兼ねて新品のICEpowerモジュールに交換したので「中身は新品状態」である。
そして最大の特徴は、モジュールをオリジナルの200ASCではなく300AS1に換装している点にある。(それで勝手に Model 103 を自称している)
300AS1は200ASCの全面ブラッシュアップ版で、ほぼすべてのスペックが向上しており、特に高入力インピーダンス化、出力ノイズの低減、ダンピングファクターのフラット化が魅力。
300AS1 x2 に換装 |
モジュールの外形や固定ネジの位置、コネクターの配置も同じなので「200ASC」を「300AS1」に換装するだけで普通に音は出る。ただし下記点に注意が必要だ。
- 1.Model 102 背面のREMOTE ON/OFF端子は、そのままでは機能しない
- 2.モジュール基板の角2箇所がシャーシと僅かに干渉するので削る必要がある
その他(ICEpowerモジュール換装以外のModel 102からの)改変点。
- CRゴム板で底板を制振処理
- 基板固定ネジを高品質な国産ステンレス製(UNC #6×1/4)に交換
- 底板固定ネジを黒染ステンレス製に交換(こちらも UNC #6×1/4)
- 傷んでいたバインディングポストのノブをCardas社ロゴ品に交換
底板の制振処理(内側) |
底板固定ネジを黒色化 (オリジナルは普通の鉄ネジ=銀色だったので「そりゃないだろう」と) |
バインディングポストのノブも新品化 |
本機の音の印象はひとこと「開放的」。
200ASCの時に感じたザラついた印象は消えており、全域がクリアーで力強く、スピーカーがイキイキと鳴る様がとても気持ち良い。この鳴りっぷりの良さをすっかり気に入ってしまい、本機を新システムのメインアンプに登用することに決めた。