EBTB Terra Ⅱ Pro

20年ほど前に発売されていたスタジオモニター。奇異なルックスだが厳選されたハイグレードパーツのみで構成された、素晴らしいサウンドを奏でるスピーカーだった。(でも外観のためか高価格のせいか、あまり売れなった)
私は当時、音が気に入って購入したものの、気の迷いから手放してしまい、しかし後悔し続けていた。けれど少し前、運良く美品の中古を再入手できた。ピアノブラックだと奇異な外観もあまり気にならない(?)。

聴いてみると「こんなに良かったのか?」と驚き、手放した当時の自分を呪いたくなった。
そして SoundID Reference で特性補正をかけてみたら、化けた。ドライバーユニットの存在感が消え、身体がサウンドステージに包まれるような感覚に陥る。これは気持ちがいい。 

すっかり惚れ直してしまい、新居のメインスピーカーに据えることにした。
(「CRM-Xは自分には贅沢過ぎ」と感じてもいたので)

気をよくしてスピーカースタンドに TiGLON MGT-70 Pro を投入。日常の使い勝手を優先し標準のスパイク脚は使わず、什器用の首振り機構付き平脚(LAMP RP-30M8)に換装している。
Terra Ⅱ Pro のスパイク受けには OYAIDE INS-SP をシリコン系両面テープで天板に張り付け、球形キャビネットとスタンド天板を自己融着性シリコンテープでグルグル巻いて括り付けている。いずれも地震対策だが、完璧には程遠いけれど何もしないよりはずっとマシだろう。