先に紹介した「オーディオ機器用ケース」で作ろうとしているのは アクティブ・ボリューム(※)。可変抵抗器(アッテネーターも可)にゲインを有するフラットアンプを組み合わせるだけのシンプルなラインレベルプリアンプ。
※こんな言葉は正式には存在しない。
昔のスタジオコンソールに搭載されていた「スライドフェーダー+アンプ」構成のモジュール類(Neumann
W444sta等)を「アクティブ・フェーダー」と呼んでいたのでそれを真似た私的造語。
このアンプを追加することで、単体でゲインが不足する1626シングルが鳴らせるようになるかもしれない、という発想。絶対的パワー不足の可能性もあるが、 少なくとも現在の1626シングルはフルパワー(約1wattしか出ないのだけど)に達していない(※)ので、限界を見極めるためにもハイゲイン・プリアンプを追加する実験をしたい。
※根拠
例えば EBTB TerraⅡpro の能率は86dB。これは1watt入力時に1mの距離で生じる音圧レベルが86dBということ。CRM-Xの85dBも含め、この辺りの能率のスピーカーは似非専門家の知ったかぶり記事では「低能率」と揶揄され「数十Watt以上のパワーが必要」などとデタラメが書かれているが、86dBは至近距離で聞く救急車のサイレン音くらいの音圧である。
現状、音源側をフルボリューム状態(0dBFS)にしても、そんな音圧を出せていないので「足りないのはアンプの最大出力値ではなく単なる信号レベルだろう」と考えている。